2021年9月30日。この日は9月の最終日で、翌日から多くの河川でイワナ・ヤマメ・アマゴが禁漁とります。
多くの渓流釣り師が禁漁前日に思い出の1匹を釣ろうと川に繰り出す日となるでしょう。そんな私も、この日は禁漁目前の川に入ろうと考えていました。
しかし、そんな人が押し寄せる川に行ってもどうかと思い、ここはあえて禁漁までもう少し猶予のある川に行くことにしました。
そして今回選んだ川が、ずっと行ってみたかった川久保川の上流域。(せっかく年券も買ったし)
静岡では11月から禁漁という河川がいくつかあり、この川久保川もそんな河川の一つです。
以前は要害橋ルートでこの川に挑戦しましたが、台風の被害により橋より上が立ち入り禁止となっていました。そこで今回はシラヌタの池を目指すルートで入渓してみることにしました。このブログの読者様から教えていただいたルートです。読者様ありがとうございます!
現地までの道はかなりの坂
伊豆スカイラインから片瀬白田を経て白田川沿いをどんどん登っていきます。
変電所前の小さな橋を渡ったら天城ハイランドに向かって山道を登っていきます。
これがかなりの急勾配!おまけにクネクネ!舗装はされていますが夜明け前の走行というのもありなかなか緊張の連続でした。
天城ハイランドを超え林道を暫く進むとシラヌタの池への案内版が。ここに車を停めて入山します。
途中シカが何度かお出迎えしてくれましたよ。
入口~川まで
入口には吊り橋が壊れている旨の注意書きが。私の目的はシラヌタの池ではないので問題ありませんが、それ目的で何も知らずに来てしまった方はショックでしょうね。。
ここからほぼ獣道を下っていきます。川までは15分くらいでしょうか?途中休憩できる屋根付きのベンチが2カ所ありました。坂の急なところあり、チョロ沢が横切っていてぬかるんでいる場所あり、ただのスニーカーとかで来た人には厳しい感じです。
しかしそのぬかるみには多数の足跡が。釣り人なんでしょうか?結構人の往来はあるようでした。
入渓~実釣
息を切らしながらもどうにか川までたどり着きました。少し下って堰堤から入渓。
水温は16℃。イワナが住むと聞いていたのでもっと冷たいかと思いましたがそこそこあります。
初めてのエリアなのでいつも通りARスピナーで探って行きます。
水量はそこまで多くなく水質はクリアです。果たしてイワナは居るのか?
小さな堰堤の上には倒木が。少し水深もあるので魚が付いていそうです。が、反応は何もありません。
水中にカメラを沈めてみましたが、魚は居ないようです。
渓相はかなりの山岳渓流です。瀬はほとんどなくあったとしても浅いので、基本的に写真のような落ち込みを探って行くことになりそうです。ルアー、特にミノーだと厳しいシチュエーションですね。そしてここも反応なし。
同じく水中にカメラを沈めて撮影してみましたがこちらも魚影無し。
少し水深のありそうな落ち込み。どの場所もそうですが倒木・流木がかなりあることに気付きます。なるほど、下流の要害橋で台風被害により立ち入り禁止の意味が分かってきました。こちらも反応ありません。
結構水深があり魚が居るとしたらここでしょ、なポイントですが、水中のカメラには魚は何も映りません。
倒木が覆いかぶさっている落ち込み。駆け上がりなんかに魚は居そうなものですが、、、やはり反応無し。
同じく魚は映りません。
白い底石に流木の浸かった落ち込み。反応無し。そして水中カメラ。
魚影無し!!色々と察してきましたよ。。
倒木と巨石でちょくちょく巻く必要があります。川の石は苔が全くありませんが、山側の石は見事な苔が。
倒木が行く手を阻みます。遡行もそうですが、ポイントに被さってキャストも難しい状況になってきました。
これは酷い。。見上げれば凄まじい石と倒木が山積みに。ここで遡行を諦めました。登ってきたルートを引き返します。
吊り橋が歪んでいます。これはどういう状況だ?
通行不可の案内すら壊れています。
吊り橋の右岸側です。ぱっと見普通ですが…
左岸側はこうなっていました…。どこに橋が?となりそうですが、この大量の土砂が吊り橋の上まで達し破壊していました。。恐ろしい光景ですね、、、
大量の土石流が押し寄せたと思われる左岸側の支流はこんな感じ。かなり急で石は角ばっていて、上流で崖崩れが起こったらあの吊り橋もああなってしまうことが想像できました。こちらを上っても釣りにならなそうなので納竿としました。
せっかくなのでシラヌタの池を見ていこうかな。
そこまで大きくはないですが、幻想的な池が現れました。
鏡面のような澄んだ池が美しいですね。魚がいるか期待しましたが、その気配はありませんでした。
その代わりアカハライモリが沢山いました。
泳ぐアカハライモリくん。
しかしこの池も、川からパイプで水を引いてきて維持している様子でした。人の手が入らないと干上がってしまう儚い池なのかも知れませんね。
木々は色づき始め秋が深まっていきます。シーズン残り僅かで寂しいですね。
まとめ
というわけで、川久保川上流域を調査してきましたが、イワナを確認することはできませんでした。
台風によって吊り橋より上に達するほどの土石流が流れたわけですから、魚はみんな流されてしまったのかも知れません。
今回入渓した堰堤より下側ならひょっとしたらいるかも知れませんね。ただ入渓が現状難しそうです。
川が回復したらまたその時訪れたいと思います。
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