本日1本目は先日入った川と同じ川の上流を目指す。目的地に到着したのは4時半くらい。北海道の日の出はとても早いのでもう十分明るい。しかしどうやら大規模な河川工事を行っているらしく釣り禁止のようだ。両岸の木々は伐採され水も濁り重機が入っている。酷いものだ。一体なんのために?仕方なくさらに上流に向けて車を走らせた。
土手上の道は広くはないが所々に駐車できる十分なスペースがあり迷うことはなかった。川までは木々が茂っているものの、等間隔に整備された堰に沿って入渓できそうな踏み跡がある。見通しが悪いためクマが怖いが、クマ忌避剤の効果を信じて突き進む。
先日ラインブレイクで持っていかれたスプーン、D-Sラインを帯広の釣具屋で補充しておいた。フックはバーブレスに交換する。その辺りのやりとりを撮影していると足元に見慣れない生きものを発見。どうやら羽化したてのセミのようだ。本当に自然が豊かであることを至るところで肌で感じる。それだけに先程見た河川工事による自然破壊は、一体どれだけの命が奪われたのだろうと考えると悲しくなった。
準備を終え、釣りを開始する。やはり使うルアーはD-Sライン。動画投稿的にはいろんなルアーを使ったほうが良いのだろうが、同じルアーを使うほうがそれぞれの川の魚影の濃さなどの違いを測りやすい。

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せっかく堰堤上にいるので堰堤下の良さげな場所を雑に探る。…反応なし。先日の微妙な川の上流で、川の感じも似ている。変化に乏しくのっぺりしている。正直期待していない。どうせ同じような結果になるのだろうと思いながらも、入る川・宿泊場所は全て事前に計画済みなので義務感だけで釣り上がっていく。
少し遡行した場所で早速ヒット。ニジマスだ。20cmに満たないサイズ。その後もぼちぼちアタリが続く。昨日の下流域より明らかに魚影が濃い。しかしやはりのっぺりが続き堰、のっぺりが続き堰、と単調なフィールドが続く。
天気も景観も悪いし水も綺麗じゃない。釣れるのは外来種ニジマスのみ。しかも大きくもない。いくつか堰を越えるとちょうど大きめの魚道のある堰があらわれたのでそこで最後にしよう。
その堰下で何匹かキャッチ、そしてバラし退渓。退渓時にルアーのパッケージが捨ててあるのを発見、回収した。マジでゴミを捨てるなよ…。自分の首を締めてるだけなんよその行為は…。
ひょっとしたら大物ニジマスもいるのかも知れないが、フィールドが肌に合わなすぎるのでここに再度入渓することはもうないでしょう。
11キャッチ11バラシで終了。
本日2本目の川に向かう。今回の北海道遠征で個人的に一番楽しみにしていた川だ。その川は去年ガイドをしてもらったにもかかわらず貧果に終わってしまったオショロコマの川である。ガイドさん曰く、前日の冷たい雨による急激な水温低下で魚が動かなくなってしまったとのこと。時期も9月下旬でギリギリな季節だったこともあり、ガイドしてもらった日はまさかのボウズだった。
数日後にリベンジしてどうにか数匹キャッチしオショロコマの顔を見ることはできたが、ガイドさんのウジャウジャいるという言葉とはかけ離れた釣果に終わってしまったのがずっと心残りだった。
なので今回、オショロコマが最も釣れるシーズンに来道したというわけだ。
去年の記憶を頼りに入渓ポイントを探す。見つけた、ここだ!と思って入ったものの、なんかちょっと違う。どうやら少し下流のようだ。駐車場所から川まで少し歩く必要があるため、川にたどり着いてから同じ場所ではないことに気付くが、戻るのも面倒なのとクマがいそうな見通しの悪い森の中を歩くのは極力避けたいのでそのまま釣りを開始。ガイドさんにもクマが出るエリアなので一人での入渓はおすすめしないと言われるが、クマ忌避剤と撃退スプレーを信じて意を決する。
時刻は10時30分、朝ぐずついていた天気もすっかり晴れ、水も綺麗で渓相もよく気分はかなり高揚していた。川幅はそこそこ広いが水量は去年に比べて少なめだろうか。石はたくさんあり変化に富んだ渓相で、求めていたものがそこにあった。
去年は水中を撮影しても魚影が全く確認できなかったのでいささか不安だったが、竿を出して5分ほどするとアタリらしき反応が!いや、ただの根かもしれない。疑心暗鬼になりながら木陰の小場所にスプーンを通していると、ヒット!18cmくらいのオショロコマが喰ってきた。お魚観察ケースに丁寧に入れ撮影させてもらう。美しい。ヒレとハラはオレンジに色づき、パーマークというより虎柄のような独特な模様をしている。これが釣りたかった!
チャラ瀬が続いた後にカーブを超えると大きな石があり水深のあるポイントや巻き返しが増え川の表情が豊かになっていく。至るところで魚の反応があり、入れ食いとまでは言わないがそれに近しい状態だ。かなり足元までルアーを追ってくるので楽しくて仕方がない。
時折最大サイズを更新していく。19cm、21cm、23cm、最も大きくて24cmとなった。あまりに釣れて夢中になり、ここがクマの生息地であることを時折忘れそうになる。川が大きく曲がって見通しの悪い場所ではベアアラームを鳴らして釣り上がった。
オショロコマパラダイスだった😳
— みまねちゃんねる (@_miyoumimane_) June 25, 2024
何十匹と釣れた🤩#渓流釣り#ルアー pic.twitter.com/IbSqle5LC5
退渓ポイントで酒瓶のフタが捨てられているのを発見、回収。やれやれである。ガイドさんの「ウジャウジャいる」は本当だった。もっと遊んでいたいが、日が暮れるとクマとのエンカ率がより高くなるそうなのでここらへんで終えておく。
43キャッチ38バラシで終了。
大満足の釣行を終え、道路に出るまで森の中をビクビクしながら無事退渓。足寄のホテルへ向かう。

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