伊豆でイワナは釣れるのか?狩野川水系支流・地蔵堂川で渓流ルアー

渓流ルアー

2021年9月上旬、秋の気配を漂わせ始めた伊豆の渓。狩野川水系の支流、地蔵堂川にイワナを求め釣りしてきました。

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ネットの情報を見ると、この地蔵堂川には何やらイワナが生息しているとのこと。

伊豆にはイワナは本来いないそうなのですが、過去に何らかの理由で放流された個体が自然繁殖しているらしいのです。

今回はその真偽を確かめるべく、現地へと赴きました。

入渓

地蔵堂川には萬城の滝という観光地があり、その脇に遊歩道が整備されているらしかったのでまずはそこへ向かいました。

しかしいざ現場に到着すると、そこには入場ご遠慮くださいの看板が。どうやら事故防止のため朝は9時以降でないと入れないようです。現在5時半。仕方ないので上流の方へ向かいます。

入渓点

萬城の滝より上から入渓。ここにも遊歩道が整備されていてアクセスは簡単でした。

なかなか水量が豊富で力強い流れをしています。水質は見た感じ結構クリア。ただ、水が淀んでいるような場所では少しニオイがあります。

この時期、平地での日中はまだ夏の気配ですが、朝の渓流はもう秋のようです。気温19℃とすこし肌寒く、水温を計ってみると15℃。ずっと手を入れているには辛いくらいのなかなかの冷たさです。

渓流魚にとっては割と快適な水温なのではないでしょうか?イワナが居るとのウワサですから、それなりに冷たいだろうと予想しゲーターではなくウェーダーを準備してきて正解でした。

実釣開始

ARスピナー

さて、この川は初めてで魚の有無もわかりませんので、やはりここは頼れるARスピナーから始めて行こうと思います。水量は結構あるので3.5gのモデルです。

目ぼしいポイントにキャストし探って行きます。

…全く魚影は感じられません。さすがに入渓しやすすぎるポイントなので出てはこないか。

最初のアタリ

と思ったのもつかの間、沈み石の裏側で僅かにアタリが!

残念ながら掛かりませんでした。

魚影は全く見えませんが居るには居るようです。しかし、いや、やはりと言うべきか、かなりスレている感じがビンビン伝わってきます。

魚影の無い淵

その奥も水深があっていかにもな雰囲気ですが、やはり魚影は感じられず。その先には堰堤があるので早々に巻きます。

堰堤上の渓相

堰堤を超えると平べったい渓相となっていました。

右岸の木のエグレはそれなりの深さで魚は付いていそうな雰囲気です。

何度かキャストするとここで初めてのチェイス!ですがやはり警戒心が高めで掛かりません。

トロ場でヒット

奥の落ち込みまでロングキャストしてゆっくり巻いてみると、ついにヒット!

17cmのアマゴ

ひょっとしたらイワナかも!?という期待を少し抱きつつも、掛かったのは17cmのアマゴ。なかなか秋色に染まってきていて、最初の1匹というのもあってなかなか嬉しいですね。

嬉しいには違いありませんが、あ、やっぱりイワナじゃないんだ、という思いは少なからずありました。やっぱりイワナなんていないんじゃないかと、自分の目で確かめるまでは半信半疑ですから。

アマゴリリース

リリースします。最近はなるべく魚に触らないよう、ケースのままリリースする試みです。撮影が難しくなるのが難点。

ミノーで攻める

メテオーラ45キンヤマメ

さて、魚の存在を確認できたのでスピナーの役目は終わりです。ここからはミノーで攻めていきます。

メテオーラ45キンヤマメ。使いやすく実績のあるルアーです。

小さい魚がヒット

先ほどアマゴが釣れたさらに奥、小さな落ち込みにキャストすると、なにやら小さなアタリが!

小さな魚の正体は

引き寄せ一度ネットインしたものの、小さいのでそのまますぐリリースしようとネットから出すと…ん!?アマゴかと思っていたけどよく見たらこれ、イワナじゃん!!再度ネットイン。お魚観察ケースに入れて観察することに。

伊豆の子イワナ

10cmに満たない子イワナ。魚体も綺麗です。このサイズが居るということはやはり自然繁殖している可能性は高そうですね。

ひとしきり撮影できたらリリース。この子イワナちゃん、水面を飛び出そうとしているのか上に上に泳ぐのでリリースにちょっと手こずりました。

イワナは渇水時などに多少なら陸に上がって移動すると聞いたことがありますが、その動きを目の当たりにしちょっと感動しました。

サイズアップを狙って

イワナの存在は確認できたので、サイズアップを狙いさらに遡行していきます。

水遊び用エリア

この辺りはキャンプ場が近く、どうやら水遊びエリアのようです。

堰き止められた川

誰かが石を並べてプールを作っています。夏休みとかここで水遊びするのでしょう。幸いこの日はキャンパーは皆無のようです。やっぱり冷え込むようになってきたからかな?

しかしながら魚影はここでも感じられませんでした。

水量があるので水深のあるポイントも結構多く、ルアーのサイズと重量を上げてみることに。

メテオーラ52ワカサギ

メテオーラのこちらは52ワカサギ。こいつで深場を探って行きます。

…特にチェイス無し。しばらく沈黙が続きます。

大きめの深場

大きめの深場が現れました。1級ポイントです。魚は居るとは思いますが叩かれ具合も凄そうです。

…反応無し。

色々ルアーをとっかえひっかえしてみますが、空振りに終わりました。

ハンプバック

結構木々に覆われていて深場は光量も少ないと見たので、金色ハンプバックも使ってみましたがダメでした。

このルアーはかなりボトムを攻められるので、引き続きこいつで釣り上がっていくことに。

小滝前

釣り上がっていくとワサビ田が見えてきました。その隣にはちょっとした滝が。Google Mapによると小滝という名前のようです。

水しぶきがかなりあります。肌寒いのでこの日はあんまり近づきたくありません。

脇の淵でヒット

滝壺の方は反応無し。その脇の淵を狙ってキャストしてみると…ヒット!アワセも決まった!果たして魚種は?

19cmのイワナ

出ました!19cmのイワナです!伊豆イワナの成魚をついに釣りました!

しかしフックを外すときにあんぐり開いた口の中を見たら傷がありました。どうやら最近別の釣り人にも釣られていた個体のようです。なんかごめんな。

やはり入渓のしやすさからか、あるいは伊豆ではレアなイワナがいるためか、連日かなり釣り人は入っているようですね。

成魚イワナリリース

名残惜しいですがリリースです。

上はずっとワサビ田

小滝の上の渓相

小滝を超えると良さげなポイントが少しありますが、そのさらに先はまた堰堤があり、その上はブロックが敷き詰められた人工的な川になっていました。脇にワサビ田が続き、その取水のためにそのようになっているようです。

この時点で9時。仕事前の釣行なのでそろそろ帰らなければなりません。今回はここで退渓としました。

伊豆にもイワナが居るということを自分の目で確かめられたので、短い時間でしたが満足のいく釣行となりました。

しかし、本来居るはずの無い魚種が繁殖してしまっているというのは一般的にどう捉えられるんでしょうね?

あと、この川はゴミが結構目立ちました。農薬?肥料?かなにかの袋ゴミが結構至る所にあります。ペットボトルや缶のゴミなんかも…色々考えさせられる釣行となりました。

コメント

  1. mug より:

    伊豆イワナおめでとうございます!地蔵堂川も伊豆イワナのメジャー河川ですね。西伊豆、中伊豆、東伊豆とまだまだ他にも生息の確認されている河川がございます。釣り人のエゴかもしれませんが、伊豆にイワナというロマンは尽きませんね。

    • ありがとうございます!
      伊豆イワナも結構至る所にいるんですね。西にも…!
      シーズンももう終盤なので行ける回数に限りがありますが、以前教えていただいた場所は今シーズン中に行けたらと思っています。
      道中険しそうなので躊躇していますが💦